2014年10月18日土曜日

返せないもの

みなさん

おはようございます。


昨晩のことです。

秋の夜長、ごろごろしながら本を眺めていましたら、いつの間にか寝てしまいました。


本の題名は 「ええなあ!という人生」 紀野一義先生

その中の章に、悲しみから逃れずに。というのがあるのですが、この一年半程でしょうか。

何度となく読んでいます。いや読まされているのかもしれませんが・・・


この章の一つに、人間は受けたご恩をその人には返せない。があり、

未知のある読者の方からの手紙内容を載せながら話が進んでいきます。

その手紙は、次のような出だしで始まります。

 拝啓 「底ぬけの風光」 を読ませていただき、一つお聞きしたいことがあり、

初めてお便りする者です。


内容を簡単に書きますと、母親代わりに育ててくれた祖母が亡くなり、今までの恩を返せない

自分に気がつき、とても後悔しているということです。


そして、本に書かれていたことについて尋ねるようになります。

 ところが先生の御本には 「親を裏切り、師を裏切った者には取り返しはつかない」

とありました。 「生涯ついてまわる。返したってだめである。返せないものである」

とありました。祖母が亡くなってしまって、確かに、返すことは出来ないのですが・・・


著者はすぐに返事を書いたそうです。

それは、「私の烈しい言葉がどんなに深く傷つけたかと思うと、一刻も早く手紙をかいて

あげる責任を感じたからです。」 と本には書かれています。


そして、章の結びへと向かいます。それは父親からの教えです。

私は子供のときから父親に

「人間は、人さまから受けたご恩をその人には返せないものなんだよ。だから、

受けたご恩は、自分の周りにいる他の人にお返しするしかないのだよ」

と教わりました。そのとおりだなあと思います。


みなさんも恩について考えたことがあるかと思われますが、50を迎えて

そんなこんなの田舎者です。

返せないもの、あまりにも多すぎます。





恩 亡くなってから 気がつくもの






 


2 件のコメント:

lostcity さんのコメント...

オマケの人生、帰り道。
上を向いて歩こうよ。

田舎者 さんのコメント...

lostcityさん

こんにちは!

貴方が前向きであることを

嬉しく想います。

それでは、また。