2015年12月15日火曜日

手紙談義

みなさま

おはようございます。


先日、野坂昭如さんが亡くなられましたが、家の光と言うJAグループが発刊している雑誌の

12月号に連載第14回。手紙談義 農を棄てたこの国には明日はない。があります。

今日はそこからのブログアップです。

野坂昭如→山下惣一


書き出しは

山下惣一様へ

人間などインチキなものである。
だが、風まかせ、人まかせ過ぎた。

戦争はさまざまものを奪う。負けた国は当然、失うものも大きい。ではじまるのである。

自らの戦争体験と戦争に対する思いを書きつずっていくのである。


その一節に食のことに触れている。

昭和二十年、戦争は終わったが、人手不足、肥料不足、加えてこの年は天候不順で全国的な

不作となり、日本は飢えに苦しんだ。

戦勝国アメリカは、余剰農産物を援助、ぼくもこれによって命を救われた。

農民の努力によって、どうにかこれまでの八割程度の自給が可能となった頃、アメリカは日本に

向けてパン食を推奨。

その原料は、アメリカからやってくる。徐々に米の消費は減り、自給率低下、確実に日本の農は

潰されていった。これこそアメリカの占領政策。お上を筆頭に、日本人はあっさり受け入れていく。

敗戦で飢えの恐ろしさを身に沁みこませた日本人。・・・・・

戦後七十年を径て、アメリカの占領政策が、ボディブロウの如く日本にきいている。

・・・・・・。


種苗会社の言葉に「種を制する者は世界を制する。」があります。アメリカの種苗会社には

世界の9割以上の植物の種子が保存されているそうです。


談義の末文に

戦後七十年、安保法成立。かつては皇軍、戦後はアメリカの傭兵、それでしか日本は、

生き残れないというのか。


みなさまは、日本についてとくに食についてどのようなお考えをおもちでしょうか。




有り余れば腐る食材






 

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