2021年9月6日月曜日

私立中学の受験問題から学ぶこと

 みなさま

おはようございます。月日の流れは速いものでもう9月6日、あれほど暑かった夏もどこかへ行ってしまって肌寒い雨空を見上げる日々なのです。

そんなある日ふとパソコンの画面から男子校の名門・開成中学校は2018年、国語の入試問題に「キャリアウーマンの母と専業主夫の父」という家族構成の物語を出した。プロ家庭教師集団名門指導会の西村則康さんは「いろいろな立場の人に対する共感力を見ている。ただ勉強をしているだけでは身につかない力だ」という――。』が眼にとまった。

読み進めて行くと『近年、話題になったのが、2018年度の開成中学の国語入試だ。専業主夫の父とキャリアウーマンの母という家族構成の物語で、男子校の国語入試なのに、主人公はキャリアウーマンの母親。専業主夫の夫が自作の絵をインスタグラムに投稿していて、それがきっかけで個展を開くことになったけれど、夫が留守の間に作る子供のお弁当の卵焼きがうまく焼けずに心を乱す女性の心理が描かれている。』そしてさらに進むと。

『開成中学は誰もが知る全国屈指の難関中学だ。首都圏の中学の最高峰であり、塾のトップクラスにいる優秀な子が目指す。小さい頃から算数教室やプログラミング教室などの学習系の習い事をし、低学年のときから塾に通っているケースが多い。大きな目標に向かって努力をするのは尊いことだが、なかには塾や親に言われるがまま勉強だけをしてきた子がいる。』なるほど、またその先には。

『そういう子は幼いときから、親から「勉強さえしていればいい」と言われ、家のお手伝いをしてこなかったり、友達と十分に遊べずに過ごしていたりと、勉強以外の経験が極端に乏しい。そして受験で合格できても、中学に入ってから、自分で考えて行動することができなかったり、友達との関係をうまく築けなかったりと、つまずくことが多い。』わかるわかる。

『そういう生徒をたくさん見てきた学校は、勉強ができるだけではなく、人として魅力のある子に来てほしいと切に願っている。それを見極めるために、国語の入試ではさまざまな立場の人の物語を読ませているのだ。戦争、貧困、差別、ジェンダーなど、世の中にはさまざまな問題がある。自分が経験していないこと、接点のない人のことなどをどれだけ理解し、想像力を働かせることができるか。つまり、世の中や社会にどれだけ関心を持っているかを見ているのだ。それはすなわち、「あなたの家庭では、日ごろから世の中について考えたり、話し合ったりしていますか?」と家庭力を問うているともいえるだろう。う~ん。

『塾ではカバーできないこの「社会について教えること」こそが、親の役割だ。』

『今、世の中では、戦争、テロ、いじめ、差別、貧困など、さまざまな暗いニュースが流れている。なかには子供には見せたくないものもあるだろう。また、オリンピックのニュースを見ていると、選手の功績だけでなく、外国人選手の亡命や、メッセージ性のあるポーズをしたことなど、スポーツとは別の一面を知ることができる。こうしたニュースをオリンピックと一つに片付けてしまうのではなく、「どうしてこの選手はこういう行動をとったのだと思う?」と子供に聞いてみるといいだろう。うまく答えられなかったら、親が教えてあげ、親もわからなかったら親子で一緒に考えてみる。』

『わが子の国語力を伸ばしたければ、家庭内の会話を大切にすることだ。「まだ幼いから」と子供扱いせずに、大人と会話をするときと同じように話す。テレビでニュースなどを見ながら、世の中で起こっている良いことも悪いこともすべて含んだ「社会の現実」について教えたり、一緒に考えたりする。こうした家庭内の会話が子供を成長させるのだ。「国語を伸ばす秘訣は家庭内の会話」であることを、親は肝に銘じておこう。また、それは受験に有利になるだけでなく、豊かな人間性を育むことにつながる。』 プレジテント オンラインより抜粋。

親の背中を観て育った田舎者。『勉強しろ勉強しろ』と母親に言われ『自分だってしなかったじゃねいか』と口答えし、『勉強したくてもできなかった時代なんだ勤労奉仕で・・・』という母の言葉を想い返す。

そしてジェンダーなる言葉がわからずに検索。そこで改めて想う。人間一人では生きられぬ。それは男だけでも女だけでも子孫を残すことができないからである。それは人間である前に生物であるからだ。『男らしく、女らしく』という言葉が好きで今もそうだという考えを待っている。そんなことを踏まえて誰でもできることは男女関係なく行へばいいし、男にしか女にしかできないことはそれはそれで大切にし認め合えばいいのだと思う。

そんこんなでわかったことは、自分の国語力のなさと子供たちの国語力のなさは家庭内の会話が足らなかったことも一つの要因であったのである。



男らしく 女らしく 生きてこそ

2 件のコメント:

嶋中労のプロファイル さんのコメント...

田舎者様

ボクの周りには東大出がいっぱいいる。どっちかというと変物が多く、
専門知識は並外れていたりするが、それ以外の知恵や知識はまるでなし。

友と交わるといった社会性に乏しい人間も多く、見ていると友人らしき人が見当たらない。

ボクの女房の兄も東大出で、やはり人間的におかしい(笑)。
いっしょにいても楽しくないんだ。カミさんに聞かせたら気分を害するので、
それはここだけの話に(笑)。

ボクは、いわゆる〝ガリ勉〟が大きらい。
親にも責任があるのだろうが、勉強ばかりして運動能力はゼロ、というのでは
どうしようもないではないか。

ボクは体育系でずっと来たので、肩幅のない、胸の薄い男がきらいだ。
常在戦場がモットーなので、イザとなったときに戦えない男を評価できないのだ。

有名中学、有名私立高校、有名大学というコースの中に、どんな幸せがあるというの。

何度も言いますが、人間の価値は学歴なんかでは決まりません。
学歴なんか、どうだっていいのです。現に僕は、学歴なんかに何の興味もありません。

真の人間の価値は「教養」にあります。

手前味噌ですが、うちの親父は学問はありませんでしたが教養はありました。
学校なんてまともに出ていませんが、生きる上での知恵や知識は持ち合わせていました。

たかが大工ですが、戦争やら何やらで苦労してきた分だけ、世の中のことをよく知っていた。
どうやったら貧しいながらも明るい家庭ができるか、を知っていた。
それには母の力もあったと思います。

偏差値なんかクソくらえ! 一流大学出なんかあっちへ行け! 
そんなことを自慢の種にする人間を心から軽蔑します。

田舎者 さんのコメント...

嶋中労さま

おはようございます。最近やっと澤木興道老師がよく口にしていた言葉
『自己が自己を自己する』という言葉の意味が分かり始めているのです。

高学歴で専門バカの人も自分。毎日生きているのがやっとの人も自分。
教養のある人もない人も自分。百姓も自分。すべての人がもう一人の自分であるようなのです。

そんなことから、嫌な人に出会ったならこういう人にはならないようにと言い聞かせ。
素敵な人に出会ったならこういう人に成りたくてと言い聞かせています。

そして学歴に関係なく素敵な人は厳しさと優しさを持ち合わせ謙虚であるのです。
またそんな人は生き抜く力を持ち合わせていて傍から観ていると人間関係も
良好なように感じられてしまうのです。

今回のことで家族の会話の大切さをおしえられたのでした。

労さま、田舎者から観ると労さま素敵な人です。
ありがとうございました。