みなさま
おはようございます。昨日は彼岸の入りでいつものようにご先祖さまのお墓参りへカミさんと娘と三人で出かけたのでした。ご本尊向かい手を合わせた後に桶などを準備してお墓に向かうと、花活けと線香台が見当たらず掃除の途中であろう状態と花と大きななカバンが置いてあったのです。
カミさんと娘が白い服を着た女性が花活けを持ってすれ違ったというので、水場へ向かうと途中でその女性らしき人が近づいてきましたので声を掛けてみました。
『あの、お墓間違っていませんか』すると『直美だよ』との一言です。なんだ直美かよとひとり言を言っていると直美はすたすたとお墓へ向かっていったのです。カミさんと娘にはいとこの直美だよと声を掛けると、カミさんは結婚式であっているにも関わらず『初めまして』と挨拶してしまうほどおどろき感いっぱいの状態です。
そして直美と共にお墓の掃除をして、花を生け水とおさごをあげた後に線香を上げたのですが、直美は火を使うのであぶないからと線香は持ってこなかったの事。カミさんがたくさんの線香に火を付けましたので直美に渡しあげると、ただあげるのではなくあげた後にしばらく手を合わせて何かお願いをしているような感じだったのです。
それから自宅に連れて帰り仏壇に線香を上げてもらいしばらく雑談です。すると一人でお墓参りに来た理由が、一心に手を合わせていた意味がわかったのです。昨年暮れに父親が倒れたことからその介護でお母さんが大変なことや自分自身が障害者になっていることを淡々と話してくれたのです。
直美だとわかった瞬間、なにか理由が無ければ母親の実家のお墓参りなど一人でするはずがないと思っていましたが話を聞いてみると複雑な気持ちになった自分がいたのでした。そして父親が公務員であって毎年のように家族で旅行をなどを繰り返していた子供のころの直美。傍から観てるとうらやましい時もあった小学生の頃でしたが、今回改めて教えられたことは、人はみな業・因縁によって生かされているということです。そしてご先祖さまはなぜこのような時をもたらしたのかをしばらく考えてみたいと思います。
生かされて