みんなに
かなしみの尽きぬところにこそ
かすかなよろこびの芽ばえの声がある
あつい涙のその玉にこそ
あの虹の七色は映え宿る
人の世の苦しみに泣いたおかげで
人の世の楽しみも心から笑へる
打たれ踏まれて唇を噛んだおかげで
生まれてきたことの尊さがしみじみ分かる
醜い世の中に思わず立ちあぐんでも
見てごらん ほら あんなに青い空を
みんなが何も持っていないと人が嘲っても
みんな知っている もっと美しい本当に尊いものを
愛とまことと太陽に時々雨さえあれば
あとはそんなにほしくない
丈夫なからだとほんのすこしのパンがあれば
上機嫌でニコニコ歩きたい
それから力いっぱい働こう
そうして決して不平は云わずに
何時も相手の身になって物事を考えよう
いくらつらくても決してひるまずに
どこかに不幸な人がいたら
どんなことでも力になってあげよう
もしすっかり自分を忘れてしてあげられたら
もうそれできっと嬉しくてたまらないだろう
うつむいていればいつまでたっても暗い空
上をむいて思いきって笑ってごらん
さびしくてどうしても自分がみじめにみえたら
さあもっと不幸な無数の人人のことを考へてごらん
道はどんなに遠くても
おたがいいたわりあい
みんな手をとり合って歩いてゆこおう
悲しいときはともに泣き
楽しいときはともに笑い
かたを組み合って神のみさかえをたたえよう
朝 お日様が昇るときは
あいさつに今日もやりますと叫びたい
夕べ お日様が沈むときは
夕焼け空をじっと見つめて坐っていたい
心にはいつもささやかな夢をいだいて
小鳥のようにそっと眠り
ひまがあったら古い詩集をひもといて
ひとり静かに思いにふけけりたい
幸せは自分の力で見出そうよ
真珠のような涙と太陽のような笑いの中に
今日もあしたも進んでいこうよ
きっといつの日か振りかえって静か微笑めるように
偽って生きるより偽られて死に
偽って得るより偽り得ずに失えと
天国からじっと見守っているお父さんに
手をふってみんな答えておくれ
なんどころんでもまた起きあがればいい
なんだこれしきのことと笑いながら
さあみんな ほがらかに元気一ぱい
さわやかな空気を胸に大きくすいながら
田舎者 泣くも笑うも 一日よ
2 件のコメント:
なんかあったんすか!?
地震!
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